ストレートネックと頭痛の意外な関係|今日からできる根本改善策

長引くつらい頭痛に悩まされていませんか?もしかしたら、その頭痛の原因は「ストレートネック」にあるかもしれません。この記事では、ストレートネックと頭痛の知られざる関係性、そして頭痛が引き起こされるメカニズムを分かりやすく解説します。神経圧迫や血行不良、自律神経の乱れといった観点から、その関連性を解き明かします。また、ご自宅で簡単にできるセルフチェック方法から、今日から始められる効果的なストレッチや姿勢改善、適切な枕の選び方、そして専門家による根本改善策まで、具体的な方法をご紹介します。読み終える頃には、頭痛の根本原因を知り、改善への具体的な一歩を踏み出せるでしょう。

1. ストレートネックと頭痛 その知られざる関係とは

多くの方が日常的に経験する頭痛。その原因は多岐にわたりますが、「ストレートネック」と呼ばれる首の状態が、実は頭痛と深く関係していることをご存じでしょうか。ストレートネックは、単なる姿勢の問題として見過ごされがちですが、放置すると慢性的な頭痛をはじめ、さまざまな体の不調を引き起こす可能性があります。ここでは、ストレートネックがどのような状態を指し、なぜ頭痛と結びつくのか、その知られざる関係性について詳しく解説いたします。

1.1 ストレートネックとはどんな状態 首の構造と役割

私たちの首は、7つの頚椎(けいつい)と呼ばれる骨が積み重なってできています。これらの骨の間にはクッション材の役割を果たす椎間板(ついかんばん)があり、さらに多くの筋肉や靭帯(じんたい)、そして脳と体をつなぐ重要な神経や血管が複雑に配置されています。健康な首は、横から見ると緩やかなS字カーブを描いており、この「生理的湾曲」が、重い頭部を支え、歩行や運動時の衝撃を吸収する重要な役割を担っています。

このS字カーブは、まるでバネのように機能し、約5キログラムとも言われる頭部の重さを効率よく分散させ、外部からの衝撃を和らげることで、脳や脊髄への負担を軽減しています。また、この自然な湾曲があることで、首の筋肉や靭帯は無理なく機能し、神経や血管も圧迫されることなくスムーズに働くことができるのです。

しかし、現代人の生活習慣の変化により、この自然なS字カーブが失われ、首の骨がまっすぐになってしまう状態が増えています。これが、一般的に「ストレートネック」と呼ばれる状態です。スマートフォンやパソコンの長時間使用、猫背などの悪い姿勢が続くことで、頭が前に突き出た状態となり、首の生理的湾曲が徐々に失われていきます。本来のカーブが失われることで、首や肩にかかる負担が増大し、さまざまな不調の原因となります。

首の構造と役割、そしてストレートネックによる影響をまとめると、以下のようになります。

構造要素主な役割ストレートネックによる影響
頚椎(骨)頭部を支え、頭の動きの軸となる本来のカーブが失われ、衝撃吸収力が低下し、頭の重さが直接首にかかる
椎間板(クッション)骨同士の衝撃を和らげ、柔軟性を保つ圧力が不均一にかかり、特定の部位への負担が増大する
筋肉・靭帯首の動きを制御し、頭部を安定させる常に過度な緊張状態となり、こりや痛みの原因となる
神経・血管脳と体をつなぎ、情報伝達や栄養供給を行う物理的に圧迫されやすくなり、しびれや血行不良の原因となる

ストレートネックの状態では、首が本来持つ衝撃吸収の機能が低下し、頭の重さが直接首や肩にのしかかることになります。これにより、周囲の筋肉は常に緊張を強いられ、疲労が蓄積しやすくなります。さらに、神経や血管への負担も増大することで、頭痛をはじめとする様々な症状を引き起こす土台が作られてしまうのです。

1.2 ストレートネックが引き起こす様々な症状

ストレートネックは、単に首の形が変わるだけでなく、全身に多岐にわたる不調を引き起こす可能性があります。特に頭痛は、ストレートネックが原因で発生しやすい代表的な症状の一つとして知られています。しかし、頭痛以外にも、以下のような様々な症状がストレートネックと関連していることがあります。

  • 首や肩のこり、痛み首の生理的湾曲が失われることで、頭を支える首や肩、背中の筋肉に過剰な負担がかかります。頭が前に突き出る姿勢は、首の後ろの筋肉を常に引っ張り、緊張状態に置くため、慢性的なこりや痛みを引き起こしやすくなります。
  • 肩甲骨周辺の張りや痛み首から肩、背中にかけての筋肉は連動しています。ストレートネックによる首への負担は、肩甲骨周辺の筋肉にも波及し、張りや痛みの原因となることがあります。特に、僧帽筋や菱形筋といった筋肉に影響が出やすいです。
  • 腕や手のしびれ首の骨がまっすぐになることで、首を通る神経が圧迫されやすくなります。特に、頚椎から出る神経根が圧迫されると、その神経が支配する領域である腕や手にかけて、しびれやだるさ、脱力感などを感じることがあります。
  • めまいや吐き気首の筋肉の緊張や、頚椎の並びの乱れによる血行不良が、脳への血流や平衡感覚を司る神経に影響を与えることで、めまいや吐き気を引き起こす場合があります。特に、首の深層にある筋肉の緊張が、自律神経の働きに影響を与えることも考えられます。
  • 眼精疲労首や肩の筋肉の緊張は、頭部への血流を悪化させ、目の周りの筋肉にも影響を及ぼします。また、首の不調が自律神経のバランスを崩し、目の調節機能に影響を与えることで、目の疲れやかすみといった眼精疲労を感じやすくなります。
  • 耳鳴り首の緊張や血行不良が、内耳の機能に影響を与えることで、耳鳴りの症状が現れることがあります。首の筋肉の過緊張が、頭部への血流やリンパの流れを阻害し、耳の不調につながる可能性も指摘されています。
  • 自律神経の乱れ首の周りには自律神経の重要な経路があります。ストレートネックによる首への負担や筋肉の緊張は、自律神経のバランスを乱し、不眠、倦怠感、集中力の低下、イライラ、胃腸の不調など、全身のさまざまな不調につながることがあります。これは、ストレス反応が体に現れる一因とも考えられます。
  • 顎関節症首の姿勢が悪化することで、頭部の位置が前にずれ、顎関節に不自然な負担がかかることがあります。これにより、顎の痛みや開口障害、顎を動かす際の異音といった顎関節症の症状を引き起こす可能性も指摘されています。首と顎は密接に関連しているため、一方の不調がもう一方に影響を及ぼすことがあります。

これらの症状は、一つひとつが独立して現れることもあれば、複数同時に複合的に現れることもあります。特に、慢性的な頭痛に悩まされている方は、ストレートネックがその根本的な原因となっている可能性を考慮することが大切です。単なる「こり」や「疲れ」として片付けずに、体のサインに耳を傾けることが、根本的な改善への第一歩となります。

2. ストレートネックが頭痛を引き起こすメカニズム

ストレートネックと頭痛は、一見すると直接的な関係がないように思えるかもしれません。しかし、私たちの首の構造は非常にデリケートであり、そのわずかな変化が全身に影響を及ぼすことがあります。ストレートネックの状態が続くことで、首周りの神経、血管、そして自律神経にまで負担がかかり、それが頭痛として現れるメカニズムを詳しく見ていきましょう。

2.1 神経圧迫による頭痛 ストレートネックが原因となるケース

ストレートネックは、本来緩やかなカーブを描いているべき首の骨(頸椎)がまっすぐになる状態です。この頸椎の配列の変化は、首の周りを通る重要な神経に直接的な影響を与えることがあります。

特に問題となるのが、後頭部から頭頂部にかけて伸びる「後頭神経」です。ストレートネックになると、首の筋肉が常に緊張し、その下を通る後頭神経が筋肉や骨によって圧迫されやすくなります。神経が圧迫されると、その部分で炎症が起きたり、神経信号の伝達に異常が生じたりします。

この神経の圧迫や炎症が、ズキズキとした拍動性の痛みや、締め付けられるような痛みとして頭に伝わります。多くの場合、後頭部や側頭部に痛みを感じることが多く、時には目の奥にまで痛みが広がることもあります。また、首の動きによって頭痛が悪化することも、神経圧迫が原因である可能性を示唆しています。

神経圧迫による頭痛の主な特徴具体的な症状
痛みの部位後頭部、側頭部、目の奥
痛みの性質ズキズキとした拍動性、締め付けられるような痛み
関連症状首の痛みやこり、首の動きによる頭痛の悪化、しびれ感
原因頸椎の配列変化による後頭神経などの圧迫

2.2 血行不良が招く頭痛 ストレートネックとの関連性

ストレートネックの状態では、首が前方に突き出た不自然な姿勢になりがちです。この姿勢を維持しようとすることで、首や肩周りの筋肉が常に緊張し、硬くなってしまいます。

筋肉が硬く緊張すると、その下を通る血管が圧迫されます。特に、脳へ血液を送る重要な血管である椎骨動脈や頸動脈が圧迫されると、脳への血流が滞りやすくなります。脳は全身の中でも特に多くの酸素と栄養を必要とする器官ですので、血流不足は脳の機能に大きな影響を与えます。

脳への酸素や栄養が不足すると、血管を拡張させようとする物質が分泌されたり、老廃物が蓄積しやすくなったりします。これらの変化が、血管の収縮と拡張のバランスを崩し、結果として頭痛を引き起こすと考えられています。特に、頭全体を締め付けられるような緊張型頭痛や、脈打つような拍動性の頭痛として現れることが多いです。血行不良は、頭痛だけでなく、肩こり目の疲れめまいなどの症状も併発させることがあります。

血行不良が招く頭痛の主な特徴具体的な症状
痛みの部位頭全体、こめかみ、後頭部
痛みの性質締め付けられるような痛み、拍動性の痛み
関連症状肩こり、首の凝り、目の疲れ、めまい、倦怠感
原因首や肩の筋肉の緊張による血管圧迫、脳への血流不足

2.3 自律神経の乱れと頭痛 ストレートネックが影響する可能性

私たちの体には、意識とは関係なく体の機能を調整する「自律神経」が働いています。自律神経は、活動時に優位になる交感神経と、リラックス時に優位になる副交感神経の二つから成り立っており、この二つのバランスがとれていることで心身の健康が保たれます。

首の骨の歪みであるストレートネックは、首の周囲を通る自律神経の経路にも影響を与える可能性があります。特に、首の付け根には自律神経の重要な中枢があり、首への持続的な負担や痛みは、交感神経を過度に刺激し、その活動を優位にさせやすいと考えられています。

交感神経が優位な状態が続くと、血管が収縮し、筋肉が緊張しやすくなります。これは、前述の血行不良や神経圧迫のメカニズムをさらに悪化させる要因となります。また、自律神経のバランスが乱れると、頭痛だけでなく、めまい耳鳴り吐き気不眠倦怠感胃腸の不調など、多岐にわたる不快な症状を引き起こすことがあります。

ストレートネックによる身体的なストレスは、精神的なストレスとも密接に関連しており、これらのストレスが複合的に自律神経の乱れを加速させ、頭痛を慢性化させる悪循環に陥ることも少なくありません。心身のバランスを整えることが、ストレートネックによる頭痛改善には不可欠です。

自律神経の乱れと頭痛の関連性具体的な影響
主な原因首への持続的な負担、交感神経の過剰な優位
頭痛の性質慢性的な頭痛、他の症状と併発しやすい
併発症状めまい、耳鳴り、吐き気、不眠、倦怠感、胃腸の不調、不安感
改善のポイント自律神経のバランス調整、ストレス軽減

3. もしかして私も ストレートネックのセルフチェックと診断

「もしかしたら自分もストレートネックかもしれない」と感じている方は少なくないでしょう。首や肩の慢性的な不調、そして繰り返し現れる頭痛に悩まされているなら、その可能性は十分に考えられます。この章では、ご自宅で簡単にできるセルフチェックの方法と、より正確な状態を知るための専門家による診断方法について詳しく解説します。ご自身の首の状態を正しく理解し、根本的な改善への第一歩を踏み出しましょう。

3.1 簡単セルフチェック あなたの首は大丈夫

ストレートネックは、日常生活での習慣が深く関係しているため、ご自身でもその兆候に気づくことができます。以下のセルフチェックを通して、あなたの首の状態を確認してみてください。ただし、これらのチェックはあくまで目安であり、自己診断だけで判断せず、専門家への相談を検討することが大切です。

3.1.1 壁を使った姿勢チェック

壁に背中をつけて立ち、ご自身の姿勢を確認する方法です。

  1. かかとを壁につけて立ち、背中を壁に密着させます。
  2. このとき、後頭部が自然に壁につくか確認してください。
  3. また、肩甲骨とお尻が壁についているかも確認しましょう。

後頭部が壁につかない場合や、無理に壁につけようとすると顎が上がってしまう場合、ストレートネックの傾向があるかもしれません。理想的な姿勢では、後頭部、肩甲骨、お尻が自然に壁につくはずです。

3.1.2 横から見た姿勢チェック

鏡の前に横向きに立ち、ご自身の姿勢を客観的に観察する方法です。

  1. リラックスした状態で、普段通りの姿勢で立ちます。
  2. 耳の穴、肩の真ん中、股関節、膝、くるぶしが一直線上に並んでいるか確認してください。

特に注目すべきは、耳の穴が肩よりも前に出ている場合です。これは、頭が前方に突き出している状態であり、ストレートネックの典型的な姿勢の一つです。首の自然なS字カーブが失われ、まっすぐになっている可能性が考えられます。

3.1.3 首の可動域チェック

首の動きの範囲を確認するチェックです。痛みを感じる場合は無理をしないでください。

動きの方向チェックポイントストレートネックの可能性
上を向く真上を向いたときに、天井がしっかりと見えるか首の付け根に痛みや詰まりを感じる、真上まで顔が上がらない場合は、首の後ろ側の筋肉が硬くなっている可能性があります。
下を向く顎が胸につくくらいまで、スムーズに下を向けるか首の後ろが強く張る、顎が胸まで届かない場合は、首の後ろ側の筋肉が伸びにくくなっている可能性があります。
左右に倒す耳が肩につくくらいまで、首を左右に倒せるか左右どちらか、または両方に倒しにくい、痛みを感じる場合は、首の側面の筋肉の柔軟性が低下している可能性があります。
左右に回す肩越しに後ろが見えるくらいまで、首を左右に回せるか左右どちらか、または両方に回しにくい、痛みを感じる場合は、首の回旋に関わる筋肉が硬くなっている可能性があります。

これらの動きに制限があったり、痛みや違和感を感じたりする場合は、首の柔軟性が失われているサインかもしれません。

3.1.4 自覚症状の確認

日頃から感じている症状も、ストレートネックの重要な手がかりとなります。

  • 慢性的な首や肩の凝りに悩まされていますか。
  • 頻繁に頭痛(特に後頭部やこめかみ)が起こりますか。
  • 手のしびれや、腕のだるさを感じることがありますか。
  • めまいや耳鳴り、吐き気などの自律神経の乱れによる症状がありますか。
  • 猫背や巻き肩など、姿勢の悪さを指摘されたことがありますか。

これらの症状が複数当てはまる場合、ストレートネックが原因となっている可能性も考えられます。特に頭痛と首の不調が同時に現れる場合は、その関連性を疑うべきでしょう。

3.2 専門家による診断方法 病院や整体院での検査

セルフチェックでストレートネックの可能性を感じた場合、より正確な状態を知るためには専門家による診断が不可欠です。専門家は、視診や触診だけでなく、客観的なデータに基づいてあなたの首の状態を評価し、適切なアドバイスや施術を提案してくれます。

3.2.1 病院での検査

医療機関では、ストレートネックの状態を詳細に把握するために、以下のような検査が行われることがあります。

  • 画像検査:X線(レントゲン)撮影によって、首の骨の配列やカーブの状態を客観的に確認します。これにより、首のS字カーブが失われているか、骨の変形がないかなどを評価できます。
  • 神経学的検査:しびれや筋力低下などの症状がある場合、神経の圧迫がないかを確認するために行われることがあります。

これらの検査により、ストレートネックの有無だけでなく、他の疾患が隠れていないかどうかも判断することができます。特に痛みが強い場合や、しびれなどの神経症状がある場合は、医療機関での検査を検討することが重要です。

3.2.2 整体院での検査

整体院では、骨格や筋肉のバランスに着目した検査が行われます。

  • 視診・触診:姿勢や首の傾き、肩の位置などを視覚的に確認し、首や肩周りの筋肉の張りや硬さを触って確認します。
  • 可動域検査:首や肩の動きの範囲やスムーズさを確認し、制限がある部位を特定します。
  • 姿勢分析:専門の機器や目視によって、身体全体のバランスや歪みを詳細に分析します。これにより、ストレートネックが全身の姿勢にどのような影響を与えているかを把握できます。
  • カウンセリング:これまでの症状の経過や生活習慣、仕事内容などを詳しく聞き取り、ストレートネックの原因を多角的に探ります。

整体院での検査は、ストレートネックが引き起こす身体の歪みや筋肉のアンバランスを評価し、根本的な原因にアプローチするための手掛かりを見つけることに重点が置かれます。ご自身の状態に合わせた施術や生活習慣のアドバイスを受けることで、改善へとつながるでしょう。

いずれの専門機関でも、ご自身の状態を正確に把握することが、ストレートネックによる頭痛の改善への第一歩となります。セルフチェックで気になる点があった場合は、遠慮なく専門家に相談し、適切な診断とアドバイスを受けるようにしてください。

4. 今日からできる ストレートネックによる頭痛の根本改善策

ストレートネックによる頭痛は、日々の生活習慣や体の使い方を見直すことで、根本的な改善が期待できます。ここでは、ご自宅で手軽に実践できる方法から、専門家によるアプローチまで、多角的な改善策をご紹介いたします。

4.1 自宅でできる効果的なストレッチと体操 ストレートネック改善

首や肩周りの筋肉の緊張を和らげ、正しい姿勢を取り戻すためには、毎日のストレッチや体操が非常に重要です。無理のない範囲で継続することが、ストレートネック改善への第一歩となります。

4.1.1 首や肩の緊張を和らげるストレッチ

首や肩の筋肉が凝り固まると、血行不良や神経圧迫を引き起こしやすくなります。以下のストレッチで、こわばった筋肉をゆっくりとほぐしていきましょう。

ストレッチの種類目的やり方ポイント
首の前後屈ストレッチ首の後ろ側、前側の筋肉の柔軟性向上ゆっくりと頭を前に倒し、顎を胸に近づけます。首の後ろが心地よく伸びるのを感じてください。次に、ゆっくりと頭を後ろに倒し、天井を見上げるようにします。各10秒程度キープし、3回繰り返します。痛みを感じる場合は無理をしないでください。
首の左右傾斜ストレッチ首の横側の筋肉の柔軟性向上頭をゆっくりと右に傾け、右耳を右肩に近づけるようにします。左の首筋が伸びるのを感じてください。反対側も同様に行います。各10秒程度キープし、3回繰り返します。肩が上がらないように注意してください。
首の回旋ストレッチ首のひねる動作の改善ゆっくりと頭を右に回し、右肩の向こう側を見るようにします。次に、ゆっくりと左に回します。各10秒程度キープし、3回繰り返します。呼吸を止めずに行いましょう。
肩甲骨回し肩甲骨周りの血行促進、柔軟性向上両肩を大きく前から後ろへ、次に後ろから前へとゆっくりと回します。腕を大きく使っても良いでしょう。前後それぞれ5回ずつ、大きくゆっくりと回します。肩甲骨の動きを意識してください。

4.1.2 正しい姿勢を意識する体操

ストレートネックの根本改善には、日頃の姿勢を正すことが不可欠です。体幹を意識した体操で、正しい姿勢を体に覚えさせましょう。

体操の種類目的やり方ポイント
顎引き体操首の正しいカーブを取り戻す椅子に座るか、まっすぐ立ちます。顎を軽く引き、後頭部を少し上方に押し上げるように意識します。首の後ろが伸びるのを感じてください。10秒程度キープし、5回繰り返します。無理に顎を引きすぎないように注意してください。
壁を使った姿勢矯正全身の正しいアライメント確認壁に背中をつけ、後頭部、肩甲骨、お尻、かかとが壁に触れるように立ちます。腰と壁の間に手のひら一枚分程度の隙間ができるのが理想です。この姿勢を数分間キープします。体が正しい位置を記憶するのに役立ちます。
ドローイン体幹の安定、姿勢の維持仰向けに寝て膝を立てます。息を大きく吸い込み、吐きながらお腹をへこませ、その状態を保ちながら浅い呼吸を繰り返します。10秒から30秒程度続けます。お腹をへこませたまま、腹筋の奥を意識することが重要です。

4.2 日常生活で気をつけたいポイント 枕やスマホの使い方

日々の習慣の中にストレートネックを悪化させる要因が潜んでいることがあります。特に、睡眠環境とデジタルデバイスの使用方法は、首への負担を大きく左右します。意識的に改善することで、頭痛の軽減にもつながります。

4.2.1 適切な枕の選び方と寝姿勢

睡眠中に首に不自然な負担がかかると、ストレートネックを助長し、頭痛の原因となることがあります。自分に合った枕を選ぶことは、質の良い睡眠と首の健康のために非常に重要です。

項目ポイント詳細
枕の高さ仰向け、横向きそれぞれで確認仰向けで寝たときに、首の自然なカーブが保たれる高さが理想です。横向きで寝る場合は、頭から首、背骨が一直線になる高さが良いでしょう。
枕の硬さ頭を適切に支える硬さ柔らかすぎると頭が沈み込みすぎて首に負担がかかり、硬すぎるとフィット感がなく、首が安定しません。適度な弾力性があり、頭をしっかり支えるものを選びましょう。
寝姿勢仰向け、横向きそれぞれの理想仰向けでは、首のカーブを保ち、肩が枕に当たらないようにします。横向きでは、肩幅の分だけ高さを補い、首がまっすぐになるように調整します。
寝返りスムーズな寝返りのしやすさ人は一晩に何度も寝返りを打ちます。枕は、寝返りを打っても首が安定しやすいように、ある程度の幅と形状があるものが望ましいです。

4.2.2 スマホやPC使用時の姿勢改善

長時間にわたるスマホやPCの使用は、ストレートネックの大きな原因の一つです。デバイスの操作環境を見直すことで、首への負担を軽減し、頭痛の予防につなげましょう。

デバイス注意点改善策
スマートフォンうつむき姿勢による首への負担スマホを目線の高さまで持ち上げるように意識します。長時間使用する際は、休憩を挟み、首のストレッチを行いましょう。
パソコンモニターの高さ、キーボード・マウスの位置モニターの最上部が目線と同じか、やや下になるように調整します。椅子は深く腰掛け、背筋を伸ばせるものを選び、キーボードとマウスは体に近い位置に置きます。
作業環境全般連続作業時間、休憩の有無30分から1時間に一度は休憩を取り、立ち上がって体を動かしたり、軽いストレッチを行ったりしましょう。環境を整えることで、無意識の負担を減らせます。

4.3 専門家によるアプローチ 整体や病院での治療法

自宅でのセルフケアだけでは改善が見られない場合や、症状が重い場合には、専門家のサポートを受けることが重要です。専門家は、あなたの体の状態を詳細に評価し、個々に合ったアプローチを提供してくれます。

整体や施術所では、以下のようなアプローチが一般的です。

  • 手技療法
    凝り固まった首や肩周りの筋肉を直接ほぐし、血行を促進します。また、骨格の歪みを調整することで、首への負担を軽減し、正しい姿勢へと導きます。
  • 姿勢指導
    日常生活での姿勢や体の使い方について、専門的な視点からアドバイスを行います。座り方や立ち方、歩き方など、個々の習慣に合わせた具体的な改善策を学ぶことができます。
  • 運動療法
    弱っている筋肉を強化し、硬くなっている部分の柔軟性を高めるための運動を指導します。再発防止のための体作りをサポートし、長期的な改善を目指します。
  • 生活習慣のアドバイス
    睡眠環境やデスクワーク環境、ストレス管理など、ストレートネックに影響を与える生活習慣について、具体的な改善策を提案してくれます。

専門家によるアプローチは、自己判断だけでは難しい根本原因の特定や、効果的な改善計画の立案に役立ちます。症状の早期改善と再発防止のために、適切なタイミングで専門家の助けを借りることを検討してみてください。

5. まとめ

ストレートネックは、単なる姿勢の問題ではなく、頭痛の根本的な原因となっている可能性が高いことをご理解いただけたでしょうか。神経圧迫や血行不良、自律神経の乱れなど、様々なメカニズムを通じて頭痛を引き起こすことが明らかになっています。

今日からできるストレッチや姿勢改善、適切な枕選びといったセルフケアは、症状の緩和に非常に有効です。しかし、ご自身の判断だけでは改善が難しい場合や、症状が重いと感じる場合は、専門家への相談が早期解決への近道となります。

頭痛に悩まされ続ける毎日から解放されるためにも、まずはご自身の首の状態に意識を向け、適切なケアを始めてみましょう。何かお困りごとがありましたら当院へお問い合わせください。